内村選手が見事9連覇!白井選手も大活躍の2位!
少し掲載が遅くなりましたが、白熱したNHK杯のレポートがおざりんさんから届きました!
こんにちは。おざりんです^^
今日は、5月21日に東京体育館で行われた、第56回体操NHK杯男子決勝について観戦レポートをお伝えします。
1. 大会結果(男子)
すでに結果が出ていますので、先に書いておきますね。
優勝:内村航平選手(リンガーハット)/172.900点
(NHK杯 86.550 + 個人総合選手権 86.350)
※大会9連覇、
2位:白井健三選手(日本体育大学)/172.550点
(NHK杯 86.450 + 個人総合選手権 86.100)
3位:田中佑典選手(コナミスポーツ体操競技部)/171.800点
(NHK杯 85.500 + 個人総合選手権 86.300)
2. 体操NHK杯とは?
1962年から実施されている、歴史の長い大会です。
4月に行われた「全日本選手権個人総合選手権」
今回の大会では男女とも上位2名が、2017年10月にカナダ・モントリオールで行われる「世界選手権」の代表権を得ることができます。
<男子>
内村航平・白井健三選手
<女子>
村上茉愛・杉原愛子選手
が、一足早く世界選手権の代表に内定しました。
おめでとうございます^^
さらに、4月の個人総合選手権と今回のNHK杯をあわせて、E得点(演技の完成度)が一番高かった選手に、「セイコーエクセレント賞」が贈られます。
今回は、田中佑典選手・村上茉愛選手が受賞されました。
おめでとうございます^^
3. 大会レポート
男子決勝の日は、とても暑かったですね。
千駄ヶ谷駅について会場の方を見たら、炎天下にも関わらず開場時間前にすでに長蛇の列になっていました。
私は炎天下で待つ自信がなかったので、会場近くの木陰で待機し、列がある程度解消されてから入場しました。
今回も、4月の個人総合選手権に引き続き、場内音声解説サービス(先着300名)が実施されていましたが、私が入場したときにはすでに貸し出しが終了していたので、まだ本格的ではないですがサービスとして定着しつつあります。
音声ガイドについては、こちらの記事を参照下さい。
グッズも新しい商品が出ていたので、パンフレットと一緒に購入しました♪

今回から、缶バッヂが新登場!
内村・白井選手が出ました。
今回の結果を予測していたようですね~。
しかし…
また、田中佑典選手が出ませんでした。
去年から、観戦したすべての会場でガチャガチャをやっているのですが、田中佑典選手だけ全く出ません!
なんということでしょう。
ということで、今回は新発売のボールペンを購入してきました^^
大会の演出(選手紹介や場内音楽)自体は、個人総合選手権の記事と同じです。
今回のNHK杯は、2016年度同様、ポディウム(一段高くなった台の上に体操器具を固定する)
(4月の個人総合選手権はポディウムが組まれていませんでした)
演技に先立って行われる選手紹介は、選手の個性が垣間見えるのでとても面白いのですが、残念ながらテレビでは放送されません。
体操競技や選手を充分にアピールできる部分なので、ぜひ今後は流してほしいと思っています。
私が今回特に注目していたのは、
・野々村笙吾(ののむらしょうご)選手(セントラルスポーツ)
・武田一志(たけだかずゆき)選手(徳洲会体操クラブ)
です。
野々村選手は、2014年南寧世界選手権・銀メダルメンバーで、オールラウンダーとして活躍していますが、その中でも特に、平行棒・つり輪の美しさに定評があります。
ここ数年、けが等の影響もあり、我慢の時が続いていましたが、今回のNHK杯では4位に食い込み、復調が顕著です。
武田選手は、2014年仁川アジア大会・金メダルメンバーで、2016年の全日本種目別選手権では、
今回のNHK杯でも、素晴らしいつり輪の演技を披露し、7位に入賞。
オールラウンダーとしての力を示しています。
今後の彼らの演技に注目です!
<内村航平選手と白井健三選手>
今回は、内村航平選手の9連覇で幕を閉じたNHK杯でしたが、私は、白井健三選手が最後に見せた表情にびっくりしました。
私は、鉄棒の前に座って観戦していたのですが、内村航平選手の優勝が決まったとき、白井健三選手から一瞬笑顔が消えたのがはっきりと見えました。
今まで見たことのない、悔しそうな、泣きそうな顔でした。
白井選手といえば、攻めの姿勢で、
4月の個人総合選手権のときは、鉄棒の点数が出たときに、
「ああ~もうっ!」
と、明るい感じで悔しがっていたので、今回は、泣きそうな顔をしていたのが本当に意外でした。
自分の立てたプランどおりに試合運びをしても、内村航平選手に一歩届かなかった…
その思いが出ていたのかも知れません。
そして、内村航平選手も、白井健三選手も「自分の演技に集中する」という点をインタビューでは強調していましたね。
特に、内村航平選手は、ここ暫く「自分の演技に集中する」という言葉や演技に集中している行動が多く出ているように感じます。
リオデジャネイロオリンピック・個人総合で金メダルを獲得した時も、
「オレグ(ベルニャエフ)の演技は見ていなかった」
と語り、今回のNHK杯のインタビューでも、
「健三との差は気にしなかった。健三が1位でいることは会場の雰囲気でわかっていた。自分の演技をすることだけに集中してやることができた」
と話しています。
自分のやるべきことをやる。
できそうでなかなかできないことです。
かつて、加藤凌平選手が「(内村選手の)老いを待つ」と語っていましたが、体力面での衰えは少し見られるものの、精神面では、老いるどころか今まで以上に研ぎ澄まされているように感じました。
体操界のレジェンドと言われる内村航平選手が今後どのような動きを見せてくれるのか、そして今回惜しくも2位で代表を手にした白井選手の今後の進化に注目して、NHK杯のレポートを締めることにします。
ここまで読んで下さりありがとうございました♪